はじめに

今回は、「ダウン症候群」について説明します。AD/HDやLDとは異なる障がい特性があり、身体的な障がいが伴います。

見た目でも分かりやすく、一度は見かけたことがあるかもしれません。

現在の訓練生にはダウン症候群の方はおりませんが今後のためにも沢山学びましょう。

ダウン症候群について

(1)ダウン症候群とは

ダウン症候群とは、染色体異常のために先天性の心臓疾患や知的障がいなど、いろいろな障がいを起こしてくる状態です。

ダウン症候群の場合、本来46本ある染色体のうち、21番染色体が生まれつき1本多い事が原因の大半を占めています。

そのため染色体異常の結果から「21トリソミー」と言われることもあります。21番染色体が1本多くなってしまった原因は、本来両親から精子、卵子を介して1本ずつ受け継ぐはずの21番染色体を偶然一方から2本貰ってしまい、受精により合計3本になったことによる場合がほとんどです。

よって、偶然起こった事なので、いわゆる遺伝性は無く誰にでも起こりえる事です。ごく稀にこれとは別に染色体転座ということが原因の場合もあります。

転座型の場合は、21番染色体が他の染色体に転座した、つまり繋がってしまった状態にあって分離できないので、3本になってしまいます。

両親の一方が保因者であることもあり、遺伝する場合もあります。これらは普通の染色体検査で診断できます。

ダウン症候群は、これらの結果として約1,000人弱に一人の割合で生まれてきます。先天異常の中では最も多い疾患です。生まれた後すぐに問題になるかもしれない合併症は、約4割のダウン症候群の子供で見つかると言われる先天性心疾患です。

心臓の左右を隔てている壁に、穴が開いているような場合や、動脈管という本来はすぐに閉じてしまうはずの管がいつまでも開いたままになっているような場合など、色々なタイプがあります。

赤ちゃんの間に検査して、すぐに手術を受けなければならない場合もあるので注意が必要です。

それ以外にも消化管の閉塞などの合併症を持っている事もあります。しかしながら、手術後は、素晴らしく回復する子供が多いのも事実です。

ダウン症候群の方の症状としては、身体的発達の遅延、特徴的な顔つき、軽度の知的障がいがあり、平均して8~9歳の精神年齢に対応し軽度から中度の知的障がいであるが個人差が大きく治療法は存在しない、但し早期教育とケアによりQOLは向上するとされてます。

(2)ダウン症の発達について

赤ちゃん時代は、発達がゆっくりであることが多く、2歳でようやく歩いたり(通常は1才)お話が出来るようになったりする場合が多いですが、たとえゆっくりであっても成長していきます。

愛嬌があって、人懐っこい性格はダウン症候群の子供たちの特徴です。幼稚園に行くようになる頃から遠視のために眼鏡が必要になる事もあります。(個人差あり)

それ以外に、頻度は少ないが、てんかんや難聴、整形外科疾患を合併し、病院での検査が
必要になる場合もあります。また、地域の療育センターに通って訓練を受ける子供たちもいます。

小学校に入学するにあたっては、発達の状態を十分考慮したうえで、特別支援学級に在籍
する場合もありますが、運動や音楽などは得意である事もあります。ダウン症候群の子供たちのダンスパフォーマンスは有名です。絵画や書道で有名な方もおられます。

ダウン症候群は、大人になるにつれ「目の症状」「難聴」などの機能低下が出てきます。このような変化による見えづらさ聞きづらさを上手に表現できないため、人との関わりに
不安が強くなることがあり、人とのコミュニケーションを避けるようになります。

定期的な眼科や耳鼻科の受診を行う必要があります。また、生活習慣病や口腔衛生なども定期受診をして、治療行為に慣れておく必要があります。

大人になった、ダウン症候群の方の性格変容もあると言われます、「頑固になる」「幻覚幻聴」「独り言が増える」など、急激に社会適合能力が下がります。

大人のダウン症候群との接し方で注意しなければならないのが、知的障がいが有り、聞こえ方に問題がある事から、具体的に短い文章で視覚支援やジェスチャーなどを交えて伝える必要があり情報量を少なくすることが大切です、一度に多くの事を伝えない事が重要となります。

支援を行う場合は、伝わっているかをじっくり観察しながら寄り添うようにしましょう。