初めに、お伝えしたい事は「障害」という言葉に大きな恐怖と不安を感じるかと思いますが、それは自分自身の心を痛めつけるだけですので止めてください。

「障害」は、一般的な人が難なく実行できることが同じようにすんなりできないだけで練習や予備知識(他の便利な物を活用)を持つことで、一般的な人と同じように実行する事が出来るようになってきます。

少し、手はかかりますが一緒に育む時間の中に、たくさんの思い出や笑顔が詰まっています。「障害」は、ご両親のせいでもなければ、生まれてきた子供のせいでもありません。自分や相手を責めても何も変わりません。

それより、沢山の時間を子供と共に過ごし、時には色々な人の協力や福祉サービスを利用することで多くの「出来た」が育まれます。安心して、少しづつ子どもとの練習の時間をルーチン化して楽しく生活をしましょう。

それが、この記事を書く私の想いです。

◆DCDの特性(0才~1才)

  • ミルクを飲むときにむせる、乳首を探して吸い付けない。
  • 寝返りが上手くできない
  • ハイハイがぎこちない
  • 原始反射の弱さ ※1
※1 赤ちゃんが特有の刺激に対し反射的に行う動作

例)小指側から手のひらを刺激すると、指を握りしめる。
例)大きな音などに手足を伸ばした後にぐっと両腕を縮める動作、ビックリ反射。

参考に原始反射をお調べいただくと、発達に必要な知識が得られます。

家庭で育児の際に感じる事が出来る特性を挙げてみました。

◆0歳児から練習するの!?

いえいえ、練習と言うよりはサポート、お手伝いしてあげると言うところでしょうか。

赤ちゃんはお腹の中でも様々な運動をしていましたがお腹の外に出て自分で歩くことができるようになるまでに、様々な動き・体の使い方を学んでいきます。

まずは、おっぱい(哺乳瓶)でお乳をあげるときに、乳首を口にすぐに当てるのでなく、少しずらして乳首を探せる練習をする、唇を上下左右に動かすだけでも赤ちゃんにとって大変な事ですが大好きなおっぱいを飲むために頑張ってくれます。

最初から欲張らずに、一ミリずつずらしていくような感じで出来たら、もう少しずらすを繰り返し口角の端くらいまで来ると合格ですね。

もしも、上手くいかなかった時に、落ち込まないでください。まだまだ、体全身に沢山の筋肉があります、手の平や指の筋肉・両腕の筋肉・両足や指お腹や背中・首の筋力が育つことでお口の筋力もアップしていきますから。

◆乳幼児期の粗大運動の発達はこのようにして進んでいきます。

1)首の座り
2)寝返り
3)はいはい
4)腰の座り
5)つかまり立ち
6)ひとり立ち
7)ひとり歩き

まずは、一つ一つゆっくりお手伝いしながら筋肉を育てていかないと首の座りからひとり歩きまで沢山の筋力が必要になります。

◆筋肉を育てるって武田真治みたい!?

ムキムキの筋肉は必要ありませんが、生きていくうえで必要な筋肉は階段を昇るのと同じように一段ずつしっかりと上がっていくものです。疲れたら、ひと休みをして少しずつゆっくりと上がる事が大切です。

◆赤ちゃんを楽しむ

人生の中で赤ちゃんと触れ合うのは、ほんの短い間だけです。たっぷり赤ちゃんの匂い、肌触り、笑顔、動き、声を味わって下さい。数年経つと口答えの多い別人のようになってしまいます。

きっと多くの思い出と笑顔を残してくれます。最後に、私自身DCDだったと思います。子どものころから極端な不器用で、親からはいつも器用な兄と比較され自分自身が嫌になった事を覚えています。

ただ、幸いにも昭和中期に生まれたものですから、体を使って遊ぶことしかなかったため、自主トレを目一杯やってきました、結果的に・・・

晴れた日は、山や川で空き缶や棒・石を使って男の子に入り混じり野生児のように走りまわり、ケンケン・ゴム飛び・はねつき・缶蹴り・鬼ごっこetc、あげたらキリがないほど遊び回りました。

雨の日は、へたくそながらも手芸に昔遊びのおはじき・お手玉・駒廻しに・将棋の山崩し・おままごとにお菓子作りなどなどを経て、高校生になる頃にはとりあえず人並みに何でもこなせるようになりました。

私は、昔遊びに育てられたと思っています。多くの経験と繰り返し行う事が、発達を促してくれることは実証済みです。

ぜひ楽しみながら繰り返し行い、経験値をあげていく事をお勧めいたします。

次は、学童期の記事を書きます!